風野クリニック風野クリニック

お問い合わせ
Tel.045-662-7822

一般内科

Medical

一般内科

内科は、消化器、循環器、呼吸器の他、腎臓や血液、内分泌まで幅広く対応する診療科目です。

[1]インフルエンザ

インフルエンザは風邪によく似た病気で、どちらもウィルスを病原としていますが、ウィルスの種類が違います。インフルエンザはインフルエンザウィルス、風邪はアデノウィルスやライノウィルスなどのウィルスが関与しています。インフルエンザは、風邪よりも症状が重くなる、という特徴があります。せき、喉の痛みだけでなく、40度近い高熱や頭痛、関節の痛み、強い倦怠感といった症状が全身に現れます。ウィルスは毎年変化して新しい型が登場しますので、インフルエンザワクチンの予防注射は毎年受けておく必要があります。感染を完全に防げるわけではありませんが、症状の重篤化を抑えてくれます。毎年暮れごろから春先にかけて流行するので、その前に済ませておくのが良いと思います。注射の効果が出るのに半月くらいは必要です。効果は5か月くらい続きます。症状の軽い場合もありますので、積極的に検査を受けましょう。

[2]痛風

突然、関節が激しく痛む病気で、痛むところの皮膚は赤くなります。足の親指の付け根に多いのですが、足首や膝、肘、指などの関節に発症することもあります。尿酸の代謝異常が原因と言われています。肉や魚、野菜などに含まれる旨み成分であるプリン体が体内で分解されて尿酸が生成されます。この尿酸がうまく体外に排出されない状態を代謝異常と呼んでいます。痛風は、腎臓結石や心臓病などの合併症を引き起こすこともある病気です。プリン体は、お酒やレバー、エビ、いわし、かつお等の魚介類などに多く含まれるので、摂りすぎには注意が必要です。

[3]喉の痛み

喉は粘膜に覆われて守られているのですが、炎症を起こすと腫れて周辺の神経を刺激し、それが傷みの原因になります。炎症が生じるにはいつくかの要因があります。よくあるのは、細菌やウィルスが侵入した場合です。因みに、細菌とは自力で栄養を取り込んで生命活動を行うものです。一方のウィルスは細菌の30万分の1ほどの大きさしかなく、自力での生命活動が行えない為、他の生物(宿主と呼ばれます)に寄生して生きています。たばこやお酒の影響も考えられます。飲酒は、アルコールの加水分解の為に水分が失われて喉が乾燥する事で痛みにつながります。飴などを舐めて喉に潤いを与えたり、殺菌薬によるうがいを行ったりして対応します。お医者様が抗生剤を投与する場合もあります。

[4]倦怠感

体がだるい、疲れた、何もする気になれない、といった気分は誰しも一度や二度、経験した事があると思います。こんな状態は倦怠感という言葉で表現されます。考えられる原因は、フィジカルとメンタルとに分けられます。フィジカルの方は、風邪やインフルエンザといった感染症、貧血、心臓や肺の疾患に伴う低酸素状態などが挙げられます。睡眠中に呼吸の止まる睡眠時無呼吸症候群も原因となります。或いは、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されるバセドウ病や、インスリンというホルモンの分泌不足による糖尿病によっても倦怠感が症状となって現れます。
一方のメンタルな原因は、うつ病やパニック障害などが代表的です。アルコールを始めとする薬物中毒によっても倦怠感が生じます。対処法は、充分な睡眠、適度な運動、体を温める入浴、アロマセラピーなどは効果が期待できると言われています。ただ倦怠感が続く場合は、早めに診断を受け、早期治療を心掛ける事が大切です。

[5]風邪

風邪は、鼻や喉に生じる感染症のことで、原因となるウィルスは、ライノウィルス、アデノウィルス、コロナウィルスなど200種類以上あると言われています。どのウィルスかによって障害の程度も変わってきます。典型的な症状としては、のどの痛み、鼻水・鼻づまり、くしゃみ・せき、発熱が挙げられます。「風邪は万病のもと」とはよく聞く言葉ですが、細菌による二次感染にも気を付けなければなりません。気管支炎や肺炎、小さなお子さまの場合中耳炎なども心配されます。風邪には特効薬がありませんので。基本は自分の体の自然治癒で回復させるため、休養、保温、栄養の3つが大切になります。日頃からうがい、手洗い、充分な睡眠、規則正しい食事を心掛けて下さい。

[6]熱

人間の平熱とか発熱の目安について、まず触れておきましょう。もちろん個人差はありますが、統計上の平熱は37度をやや下回るくらいです。感染症法という法律では、37.5度以上になると発熱、38度を超えると高熱と定義しています。熱は病気を発見する為の有力なサインですが、熱が出る原因は多岐に亘っています。小さなお子さんですと、風邪、扁桃炎、中耳炎などの他、顔に赤い発疹が現れるはしか、日射病、熱中症、法定伝染病である日本脳炎などが考えられます。大人の場合には、発熱の仕方によって病気との関係を推測することができます。

  • 急な高熱:日本脳炎、ポリオ、結核性髄膜炎などの伝染病
  • 階段状に上昇する熱:腸チフス、肺炎、肋膜炎など
  • 乱高下する熱:敗血症、腎盂炎、心内膜症など
  • 型が決まっていない高熱:急性肝炎、インフルエンザ、はしかなど

 

微熱が長く続く時は、肺結核、腹膜炎、のどや鼻の慢性炎症、リウマチ、婦人病、更には悪性腫瘍などの疑いがあります。いずれにしても発熱が続く場合は診察を受けて下さい。自己判断で解熱剤を飲むのは、避けて欲しい行為です。